あなたの声を変えるボイストレーニング――ベルカント唱法と心理学に基づく本格的発声法
声のコラム
  1. ダイエット? 美容整形?
  2. 「いい男」の見つけ方
  3. ジョークのひとつも言えない
  4. 倦怠期を乗り越える方法
  5. プレゼンテーションを担当することになったら

「いい男」の見つけ方


●顔で選ぶと失敗する理由


「どうしたら、いい男が見つかるんでしょうか」

女性の読者がよくこんな悩みをこぼします。

「いい男の選び方」なんて、そんな壮大なテーマを短いコラムで語るなんて到底不可能ですが、「声」の立場から少しだけお話ししましょう。

医学的に見てもそうですが、心理学的に見ても、男と女はまったく別の生き物です。

特に男性は、「サバイバル能力」が重視されます。

生き残る能力です。

もちろん、今時「無人島で何日間生きられるか」みたいな能力を競っても、現代社会ではほとんど意味がありません。

今なら「経済力」はかなり重視すべき指標になるでしょう。

それも、保有資産の大きさではなく、「すべてを失っても、ゼロから再起できる能力」が重要です。

ほかにも、病気にならない「生命力」や、自然の中でも生きられる「生活力」など、「いい男」を選ぶ際のポイントはいくつかあります。

若いうちは顔で選びたくなりますが――それも遺伝子の命令ではありますが――ぜひとも失敗しないでいただきたいものです。



●声に力があるか


結論から言えば、どんな基準で男性を選ぼうと、女性自身の勝手です。

進化論的には、多種多様な選び方こそ、遺伝子の多様性につながり、人類全体に貢献するのですから。

遺伝子が多様なら、人類が生き残れる可能性も高まります。

現代社会では「お前はダメ男だな」とバカにされているような人物が、世が世なら集団を率いるリーダーとして大活躍しているかもしれません。

ですから、いつの世にも通用するような「いい男」なんて、探しようがないのです。

――と、こんな結論では、納得してもらえないでしょうね。

ひとつだけ、男選びに失敗しないための指標をお教えしましょう。

「声に力があるか」

これです。

大声とは違います。怖い声とも違います。

もちろん怒鳴り声とも違います。

「通る声」に最も近い。

声の話は奥が深いので、機会があるごとにお話ししていきますが、とにかく「声に力がない男はダメ」と覚えておくと、きわめて有効な基準になります。

語尾を飲み込むような話し方、ごにょごにょと口の中にとどまってしまうような話し方、メリハリがなくてじょろじょろと際限なく垂れ流すような話し方、破棄が感じられない暗い声――こういうのはいけません。

声に力がある人は、本当の意味での「サバイバル能力」があります。

言い換えるなら、「トータルで能力が高い」ということ。

あなたの上司、声に力がありますか?




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