あなたの声を変えるボイストレーニング――ベルカント唱法と心理学に基づく共鳴発声法
共鳴発声法
  1. 共鳴発声法とは
  2. 世界標準のベルカント
  3. いずれは発声レッスンを
  4. 「イ」と「オ」で共鳴

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ボイストレーニングに興味のある方には「ベルカントとナポリターナ」のボイストレーニングをお勧めします。



共鳴発声法


●共鳴発声法とは――


発声の基本は、歌唱です。

話し声ではありません。

しかし、私たちが日常生活の中で使う声は、歌声より話し声のほうが多い。

そこで、基本であるベルカント唱法(発声法)を話し声に応用して、「良い声で話せる技術」を組み込んで体系化したのが、「共鳴発声法」です。

ベルカントを話し声にまで拡張したのが共鳴発声法であるわけです。

あくまでも歌唱が基本ですから、そこを間違えないようにしましょう。

「歌は別に歌いたくないが、良い声で話せるようになりたい」というのは、いわば「バイオリンが弾けるようにはなりたくないが、ピチカート(弦を指ではじく装飾的な奏法)はできるようになりたい」と願うのと同じで、大変奇妙で見当違いな希望です。

発声の基本はあくまでも歌唱であって、そのごく一部に話し声があるのだという原則を忘れないようにしてください。




●世界標準のベルカントを話し声に応用


発声法の世界標準といえば、専門家ならずとも聞いたことがあるであろう、ベルカントです。

もちろん言語戦略研究所でも、ベルカントによる発声指導をおこなっています。

しかし、忙しい現代人が短期間で共鳴を身につけるには、実用性が高く速成の利く方法がありがたい。

そこで、ベルカントをベースにして短期間で発声を改善できる体系が作られました。

それが「共鳴発声法」です。

今や「話し声の標準」となっている共鳴発声法は、あなたが声を使ってコミュニケーションを続けるかぎり永遠に価値を生む財産となるでしょう。

それだけに1日や2日で身につくわけではありませんが、少し無理してでも手に入れておくことをオススメします。




●いずれは発声レッスンを受けよう


共鳴発声法をマスターするには、きちんと発声レッスンを受ける必要があります。

武道やスポーツと同じで、身体操作を文章のみで学ぶのは難しいからです。

また、発声には子供の頃からの「癖」が必ずあるので、一人一人課題が異なります。

とはいえ、今すぐに適切なボイストレーニング教室を探すのは難しいかもしれないので、「いずれはちゃんとボイストレーニングを受ける」という条件で、共鳴発声法の入り口を示しておきます。

※ちょっと詳しく勉強したい方は、『内向型人間が声と話し方でソンしない本』(青春出版社)で自習してみてください。

通る声、届く声を出す方法
『内向型人間が声と話し方でソンしない本』(青春出版社)




●「イ」と「オ」で共鳴を感じるトレーニング


そもそも「共鳴の感覚」をわかっていない人が多い。

そこで、まずは「共鳴が付いた声の感覚」を体で感じてみましょう。

母音「イ」を高めの音で伸ばします。

このとき、口が横開きにならないように気をつけてください。

日本人の多くは、「イ」を発音をするときに唇を思いきり横に引いてしまいます。

ふだんのおしゃべりでそんな口を絶対にしていないにもかかわらず、「イの口」といわれると限界まで横に引っ張った固い音を発してしまう。

おそらく幼稚園の先生か誰かに言われたままに、「イは唇を横に引く」と思い込んでいるのでしょう。

発声の世界では、唇を横に引き締めて「イ〜っ」と出した声は、「音として汚くて、聞くに耐えない」と言われてしまいます。

正しい「イ」は、横に引きません。唇を楽に丸く突き出します。

その形で口内の天井(口蓋と呼びます)に声を当てる気持ちで声を出してみましょう。

口蓋の奥半分(軟口蓋)を高くして、口腔の容積を大きくしようとすると、わかりやすい。

声量を大きめにすると、共鳴の感覚がつかみやすいので、試してみてください。

出している声よりずっと高い音が「キ〜ン」「ピ〜ン」と聞こえたら、うまくできています。

共鳴によって「倍音」が増幅した証拠だからです。

(続く)





※言語戦略研究所所長が新潟でおこなっている「声のサロン」で、共鳴発声法を学ぶことができます。





所長の齋藤匡章(言語戦略研究所、新潟県新潟市、東京都江東区)です。発声法やボイストレーニング、話し方、会話に関するご相談なら、何でもどうぞ。


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通る声、届く声を出す方法
『内向型人間が声と話し方でソンしない本』(青春出版社)


『コトバを変えなきゃ売れません。』(サンマーク出版)



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