あなたの声を変えるボイストレーニング――ベルカント唱法と心理学に基づく本格的発声法
ビジネス
  1. 売れる「ありがとう」の発音とは
  2. 「声を聞くだけで、好きになっちゃった」と言わせる威力
  3. 接客ボイストレーニング
  4. 接客時の発声に関するベーシックマニュアル

ボイストレーニング――ビジネスコース

●売れる「ありがとう」の発音とは


「ありがとうございました」

どの店でも、どんな会社でも、お客様や訪問者を見送るときは、このセリフです。

美しい日本語ですね。

しかし、文字にすれば同じこのセリフでも、「売れるありがとう」と「売れないありがとう」があるのをご存じですか?

ベルカント発声法によるボイストレーニングでは、共鳴腔の作り方の癖を見直して共鳴を改善し、声を構成する周波数(倍音成分)のバランスを変えることで、良い声を作ります。

ここではもっと簡単に説明しましょう。

たとえば喫茶店。

お客様は、軽く食事をしたりケーキや飲み物を楽しんだりして、くつろいだ時間を過ごします。

そのときの「満足度」を考えてみましょう。

店のインテリア、流れるBGM、料理の味や価格、紅茶の香り、スタッフによる接客など、さまざまな要素が入り交じって、お客様の「満足度」を決定します。

隣のテーブルからタバコの煙が流れてきたら、それだけで「アウト」かもしれません。

店側にとって、ビジネスとして成功するかどうかは、ひとえに「お客様が再訪してくれるかどうか」(リピート客の確保)にかかっています。

では、質問です。

お客様に「また来ようかな」と思わせるのに最も有効なタイミングはいつか、ご存じですか?

お客様が来店してから店を出るまでに、1時間あるとします。

この1時間のどのあたりで、「また来たい」「また来よう」と思い、実際にリピートしてくれるでしょうか。

答えは――店を出る直前


つまり、店員の「ありがとうございました」の瞬間かその前後に、「また来るかどうか」が決まっているのです。

これを「ラスト10秒の法則」といいます。

この用語は知らなくても、あるいは「人に与える印象」に関する心理学的法則など知らなくても、「最後の印象が肝心」ということは、お店の経営者なら誰でも経験的にご存じでしょう。

反対に、このラスト10秒で悪印象を残してしまうと、「次はない」わけです。

いくらチラシを撒いても、割引セールをしても、「この店には、もう来なくていいな」と一度思わせてしまったお客様を再訪させるのは、至難の業なのです。




●「声を聞くだけで、好きになっちゃった」と言わせる威力


ある喫茶店の店長は、自らボイストレーニング(発声法)の重要性を悟りました。

接客スタッフの声が、お客様にどれほど影響を与えているのか、売上の変化で痛感したのです。

ボイストレーニングの指導者としてではなく、一人の客としてその喫茶店を訪れた私(齋藤)は、「おや?」とまず感じました。

久しぶり――数ヶ月ぶり――に訪れたのは確かですが、初めての喫茶店ではありません。なのに、なぜか違和感を覚えたのです。

店の造りはあいかわらずオシャレだし、落ち着いた雰囲気だし、私の好きな紅茶にもこだわっているし、ちゃんとしたミルクを温めて添えてくれるし、その点も私のお気に入りでした。

「この違和感は何だろう」

仕事柄、意識をすればすぐに気づきました。

声です。スタッフの発声がまずい。

接客をするスタッフの声が、心地よくないのです。

明らかに、ボイストレーニングを受けていない、訓練されていない発声です。

そこで、店長と話をしてみました。すると、やはり「最近はどうも売上が落ちて……」といいます。

さらに詳しく聞いてみてわかったのは、ある女性スタッフが数ヶ月前に辞めてから、客足は遠のく一方で、来店したお客様から――どちらかというと理不尽な――クレームをもらうケースも急増したそうです。

ここが非常に大事なところ。

ボイストレーニングによって接客時の発声が変わると、聞く側のお客様の心理状態が変化します。

良い声を聞いているお客様は、良い気分になりますから、多少の不都合――つまりストレス――も平気でやり過ごします。

ところが、ボイストレーニングを受けていない「むき出しの感情が乗った生の地声」を聞かされると、お客様は気分が悪くなるので、ごくわずかなストレスにも過敏に反応し、クレームにつながるか、あるいは「二度と来ない」と固く決心するのです。

ベルカント発声法によるボイストレーニングを受けた「良い声」は、プロの声です。

現在、アナウンサーや声優、歌手、ラジオのパーソナリティなど、声のプロがベルカント発声法によるボイストレーニングを真剣に受けています。

逆に、専門のボイストレーニングを受けていない声は、たとえ声を出す仕事を何年も続けていたとしても、アマチュアの声です。

プロの声と、アマの声では、聞く人に与える印象がまったく違います。

「声を聞くだけで、好きになっちゃった」と言わせるほどの威力を秘めているのが、訓練を受けたプロの声なのです。

たぶんあなたにも経験がおありでしょう。声が素敵だというだけで、人間的にも素敵に思えてしまった、という経験。

恋愛だったら声が最強の武器になるであろうことは、容易に想像できるでしょう。

この喫茶店のスタッフは、案の定、誰もボイストレーニングを受けていませんでした。

唯一、数ヶ月前に辞めたスタッフだけが、かつてバスガイドをしていた前歴があって、発声法の訓練を受けた経験があったのです。

もちろん、業種や業態によって適した発声法が異なるので、バスガイド用のボイストレーニングが、すなわち喫茶店にも適するかというと、残念ながらそうはいかないのですが、それでもまったくボイストレーニングを受けていない他のスタッフとの差は歴然としていました。

店長によると、「そういえば、彼女(辞めたスタッフ)の声が良いからと、声を聞きに来ていると話していたお客様がいましたよ」とのこと。

齋藤:「それを聞いていながら、もったいない……」
店長:「私の怠慢ですね。面目ない」

まあしかし、ボイストレーニングを定期的にスタッフに受けさせることで、売上に影響するという事実に気づいただけで、今後の経営が大きく変わることは間違いありません。




●接客ボイストレーニング


接客(接遇)時の発声は、そのままお客様があなたの会社や店舗に対して抱くイメージを決定します。

スタッフの声が洗練された声なら「洗練された素敵なお店だな」と思ってくれるし、明るい声なら「明るくて気持ちいいお店だな」と思ってくれる(ベルカント発声法なら努力しなくても常に明るい声になる)。

逆に、暗い声なら「暗い店だな」と思われてしまうし、あか抜けない声を出していれば「あか抜けない店だな」と思われてしまうのです。

そこで、ビジネスコースのボイストレーニングは、接客に関わる社員やスタッフが中心的な対象となります。

しかし、お客様とダイレクトに接しないスタッフはどんな声を出していてもいいのかというと、そうはいきません。

良い声が聞こえる空間に、ふとした瞬間にまずい声が混じってしまうと、その違いがやけに際立ち、かえってマイナス印象が強くなってしまうのです。

喩えるなら、笑顔も姿勢も声も話し方も申し分のない素敵な女性が、「あ〜、うざい」と発言した瞬間、好印象が総崩れとなり、一気にマイナスに転落するようなもの。

「いかにも言いそう」な女子高校生が言ったのであれば、「まあしょうがないか」で済むところが、はじめの印象が良ければこそ落差が激しいのです。

逆にいうと、基本的にお客様と接しないような、たとえば技術スタッフや厨房担当が、帰り際のお客様を見かけたときにすばらしい発声で「ありがとうございました」と発したら、良い意味で驚かれるはずです。

声をはじめとする聴覚的要素は、見た目などの視覚的要素と違って、相手の「無意識の領域」に入っていきます。

だから、そのときには「厨房係なのに、接客するスタッフと同じように、心地よい声を出すなぁ」と意識しないかもしれません。

それでも、気づかないうちに無意識の中に侵入しているので、あとからじわじわ効くのです。

お客様は「○○だから」と理由を自覚することなく、「なんか良い(あるいはイヤな)お店だなぁ」と感じるわけです。

また、当所では新入社員研修や新人研修として、発声の基礎から徹底的に仕込むボイストレーニングを提供しています。

へんな癖がつく前の新入社員や新人に、研修として集中的にボイストレーニングを施すことで、企業イメージのアップを図ることができます。

費用等の都合で全社員にはボイストレーニングを受けさせられない場合であっても、社長(またはそれに準ずる立場の方)が全社レベルで「声の重要性」について話をして、意識を徹底させてください。

また、クライアント(ボイストレーニングを受けている方)には、無料のメルマガ購読を必須としています。レッスン希望者(これから受ける可能性のある方や興味をお持ちの方)も必ず読んでおいてください。

このページの右上のフォームから、5秒で登録できます(解除も簡単です)。




●接客時の発声に関するベーシックマニュアル


このベーシックマニュアルは、ボイストレーニングに入る前の基本中の基本です。

さまざまな企業や店舗でボイストレーニングをおこなううちに、声に関するお粗末な現状が見えてきました。

そもそも、接客時の発声に対する意識がきわめて低いのです。

言葉自体はたいてい気にしています。「敬語に誤りがないか」「妙なアルバイト語(○円からお預かりします……など)が蔓延していないか」などは、さすがに気にしてマニュアルを作成しているようです。

しかし、マニュアルに記された肝心のセリフを口にするときの「声の質」については、言及がまずありません。

あまりに意識が低いので、ベルカント発声法によるボイストレーニングを始める前の段階での基礎トレーニングに時間を取られてしまうことが多いのです。

そこで、基本中の基本については「ベーシックマニュアル」としてウェブサイト上で公開し、ボイストレーニングを開始する前に知っておいていただき、できれば練習しておいていただくことにしました。

現在、国内の研修会社や話し方教室、カルチャーセンター等で提供しているボイストレーニングでは、このベーシックマニュアルに相当する内容を有料で指導しているケースがほとんどであることから、無料公開には反発もあろうかと思います(こんなことをされては困るとの声もすでに届いています)。

しかし、業界の向上のためにも、現状のままではいけないと思うのです。

たとえば「口角を上げて発音」「ペンを口にくわえると自然に口角が上がる」程度のコツを有料で教えていてはいけない、という戒めの意味も込めて、ボイストレーニング業界のレベルアップを願いつつ、ベーシックマニュアルを随時更新していこうと考えています。

また、ベーシックマニュアルレベルのテクニックやコツについては、当所で「買取り」を実施しています。

つまり、プロのボイストレーナーの方や、ボイストレーニングを受けたことのある方から、「みんなで共有するに値する」というテクニックやコツをお寄せいただき、「手数料」という名目で当所がお支払いをして、公開ベーシックマニュアルを充実させていき、世界的にもお粗末と言われている日本人の発声レベルを少しでも向上させていこうという試みです。

いかがですか? 日本人全体のために、あなたの知識や技術を提供してもいいとお考えの、心から「声」を愛する「志高き方」は、ぜひご連絡ください(メールアドレスはsaito○kotoba−strategy.com、○は@ですべて半角)。

事情でボイストレーナーを廃業するという方からご連絡をいただき、「お疲れさま」のねぎらいも込めて1テクニック10万円の値をつけたこともありますから、お小遣い稼ぎのようなお気持ちでも結構ですよ。当所が代わって業界のために役立てさせていただきます。


さて、ベルカント発声法によるボイストレーニングは「ライバルに圧倒的な差をつける」ためのトレーニングですが、以下にご紹介するベーシックマニュアルはもっとずっと基本です。

「知って得する」どころか、「知らないとライバルに圧倒的な差をつけられてしまう」基礎テクニックおよびマインド(意識の持ち方)です。

本格的なボイストレーニングを始める前に、しっかり押さえておいてください。

現在はまだ簡易版ですが、いずれは各項目について詳しい説明を追加して、読むだけでベーシックトレーニングをおこなえるようにしていく予定です。


【接客時の発声に関するベーシックマニュアル】
  1. 母音を意識して、音の響きを聞きながら発声
  2. セリフの末尾だけ意識してもダメ。「いらっしゃい」がごちゃごちゃっとかたまり、「ませー」ばかりが強く響くと、「とりあえず口に出している」というマイナス印象を与える。
  3. 作業の手を休めないままセリフを口にしない。必ずターゲットの位置を意識しながら、ターゲットにベクトルを合わせて発声する。
  4. セリフはいくぶん高めのトーンで発声
  5. ターゲットとの距離が非常に近い場合は、いくぶん低めに発声する。
  6. 余裕があれば、声が空間を漂ってターゲットまで飛んでいくのをイメージする。
  7. 口角を上げて発声すると、声が明るくなる。ペンを横向きにくわえてから離し、その口の形を意識しながら発声するとよい。
  8. スタッフ同士の内緒話はしない。常にお客様に聞かれているつもりで、発声に気を抜かない。
  9. 「接客ズレ」しない。接客に慣れすぎてスレてしまうと、気持ちのこもらない声を――よかれと思って――平気で出すようになってしまう。
  10. 「いつも聞かれている」意識から、さらに「聞かせる」意識を持つ。
  11. 細くて漂っていくような声を出すイメージ。ただし弱い声ではない。「澄んだ声」のイメージで。
  12. 発声は楽器の演奏。「私は生まれつきこの声だから」と開き直って下手な演奏をお客様に聞かせるようなことをしてはいけない。






所長の齋藤です。発声法やボイストレーニングに関するご相談なら、何でもどうぞ。


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